鋼鉄ソルジャー ガルネリウス

某ヘヴィメタルバンドを戦隊ものにしてみました。実際の団体や人物に似ていても一切関係ないただのお遊びです。

ブラック・スプラッシュ! 後編

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悪の組織に誘拐されてしまったブラック。

黒以外のメンバーは、手紙に書かれていた住所を頼りに敵のアジトにたどり着く。悪の組織メンバーが次々と襲いかかるが、眼前の敵キャラをなぎ倒しながら先へ進む。ブラックを探すが見つけることが出来ない。
進んだ先には悪の組織のボスと思われる人物がいた。ボスは美しい悪魔のような容貌である。ボスが口を開く。

ボ「我々は世界征服をしようとしている、さわやか成分、さわやかサイダーは世界征服の邪魔なのだ!商品化などさせない!」

赤「ブラックをかえせ!クライング・シュナッパー❗️」
ボ「残念ながら、その技は私には効かない」
桃「美旋律アタック❗️」
緑「無限ツーバス❗️」
青「ガルネリング・ファイヤー❗️」
ボ「みなさんが寄ってたかっても効かないものは効かない」

4人でかかっても敵は倒れない。
赤「こうなったら、秘技Ultimate Sacrificeを出す?」
緑「絶対ダメだよ!自分の命と引き換えにする技じゃないか!」

ボ「地獄の皇太子❗️」
一同「わ!」

ボスから繰り出される技は強烈で、4人のHPが見る見る削られる。

赤「作戦を変えよう。ブラックを先に探し出して5人で戦おう。俺が探しに行くから、3人でこの場をおさえていてくれ。」
青「えー!無茶振りやめてよー!こんなに敵つよいのに俺やだよー」
桃「ブルー今はちょっと頑張ろう、終わったら一緒にミルクティ飲もうよ」
青「しょうがないなぁ」
緑「俺は負けないよ、何とか頑張る!」


レッドはこんなこともあろうかと三ツ矢サイダーを持参していた。ファンからの差し入れの中から発見したものだ。ブラックはどこにいるだろうか?敵のアジトを探し回り、とうとう囚われのブラックを見つけた。
赤「ブラック!見つけた!」
黒「レッド!」
レッドが持ってきた三ツ矢サイダーをブラックに渡す。ブラックは隠し持っていたさわやか成分を三ツ矢サイダーに混ぜて飲み干す。
すると、ブラックの全身が白いまばゆい光に包まれる!レッドの目がくらむ!

赤「これが、さわやか成分の正体⁉︎」
黒「みたか!さわやか成分の正体を!…いや何でもない、ほんとすみません。」

レッドとブラックは、ボスと戦っている3人のもとに向かった。
青「もうー遅いよ!俺疲れたよー!」
緑「ブラック!レッドも無事でよかった!」
桃「で、ブラックは何で白い光に包まれて無敵モードになってるの?」
赤「これが、さわやか成分とやらの効果らしい」
青「ブラックなのに白い…」

一同は疲れ果てていたが、ブラックのさわやか光線に癒されHPが回復したようだ。

赤「ようやく5人が揃ったぞ!みんなで一つになって攻撃だ!」

青・桃「Follow me!」
赤・緑「Obey me!」
黒「I'm the guide!」

5人の威力が最大限発揮され、ボスが怯んだ!その隙をついたブラック!

黒「どSのSはさわやかのS!サディスティック・スプラッシュ・スマイル❗️」
ボ「ひゃー!さわやかすぎて目が…目が…!さわやかサイダー商品化、も〜ちろんいいよぉ〜!」

ボスを倒した!
ガルネリウスは勝利をおさめた。
かくして、さわやか三ツ矢サイダーが商品化され、無事世の中に出回ることになった。

某炭酸飲料メーカー社員と、鋼鉄ソルジャー・ガルネリウスの2つの顔を持つガルネリ・ブラック。ブラックとみんなに笑顔が戻った。

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今日も元気だ

いつもの引きこもり

アクティ部にコンビニへ


新製品出たね

さわやか三ツ矢が美味い

頑張っていきましょう

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ブラック・スプラッシュ! 前編

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ここは、某炭酸飲料メーカーの実験室。サラサラストレートの長い黒髪を一つに纏めた白衣の青年が実験をしている。
黒「(…ここで、成分Aと成分Bを、この割合で足すと……)」
青年の名はガルネリ・ブラック。彼は、ここで極秘プロジェクトに携わっている。
黒「(…完成した!飲んでみるか。)」
黒「!!」
何かが完成したらしい。ブラックの不敵な笑みがこぼれた。

課長「これは凄いよ!すぐに商品化に向けて動き出そう!くれぐれも配合は企業秘密で頼むよ。」
黒「(ふっ…。)」

ここで開発したのは、企業秘密のさわやか成分を配合したさわやかサイダー。
これを飲むとたちどころに周囲の人をさわやかの風に巻き込んでしまうほどの威力があるという。

さわやかサイダー商品化に向けて、動き出すブラック。その頃、ブラックの周囲で奇妙な出来事が起こり始める。

帰路につくブラック。後ろから人の気配がする。
黒「(…つけられてる?…まさかね)」
背後を振り向いても姿は見当たらないが、殺気に満ちあふれた気配だけが感じられる。明らかに何者かに命を狙われている。


ガルネリウスのツアーリハーサル後、各メンバーが一服しようとした時のこと、
黒「(飲みかけの三ツ矢……あったあった)」
ブラックは飲みかけの三ツ矢サイダーのペットボトルを手に取ると、
黒「ん??」
黒「(何か変な臭いが…)」
その様子に気づいたスーパーテックのジェロが叫ぶ。
ジ「ブラック!飲んではいけない!」
黒「?」
ジ「その三ツ矢、見せて。……これ、消毒液が混ぜてある!」
一同「な、なんだってー!」
赤「ブラック!大丈夫か⁉︎」
黒「う、ああ、何ともない。」
桃「何ともなくてよかったぁ」
青「異物混入とは、いつになくシリアスな展開だな。」
緑「ブラック、何者かに狙われてるの⁉︎」
黒「実は…」

ブラックはこれまでの経緯を静かに語った。世を忍ぶ仮の姿は、某炭酸飲料メーカーの極秘プロジェクト員である事、企業秘密のさわやか成分を開発し、恐らくそれ故に命の危険を感じている事を。

赤「そういう事は早く相談しなよ、俺らがブラックを守るよ」
緑「そうだよ、水くさいよ。俺たち仲間じゃないか」
桃「逃げるなら僕のうちにおいでよ、ご馳走いっぱいあるよ」
青「ご馳走食べ過ぎて2人でデブネリウスにならないようにね」
黒「(みんな…ありがとう…!)」
赤「当たり前やんか。俺たちは…鋼鉄ソルジャー…」
一同「ガルネリウス!」

とか言ってる途端、ブラックが姿を消した!一瞬の出来事だった。

赤「え…⁉︎ブラックどこ?」
桃「な、なにがあったの⁉︎」
青「俺たち守るよって言ったそばから、いなくなるとか、コントみたいじゃないか!」
緑「何か置き手紙がある」
赤「どれどれ?」

悪(手紙)「ファッファッファッ!ガルネリウス達よ。ブラックの命は我ら組織が預かった。返して欲しければ、禁煙するか、身代金3億円用意しろ。」

赤「なぬぃ!」
緑「待って、手紙に住所がご丁寧に書いてある。ここにブラックはきっといるよ!」
青「俺らの禁煙は3億円の価値があるのか…すごいな。禁煙しないけど。」
桃「住所書いてあったり、禁煙…とか、僕たちの敵対組織ってなんか間抜けっぽいなぁ」

ブラックの運命は…⁉︎ ガルネリウス達はブラックを助け出すことが出来るのだろうか⁉︎

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ブルーの過去 動画

がるもんさん作成の「ブルーの過去」動画へのリンクを貼らせていただきます。

 

ブルーの過去

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がるもんさんが書いてくれたストーリーです。こちらに貼らせていただきます。
実在の人物に名前や性格が似ていても、団体名が何かにそっくりでも、それは気のせいであって、一切関係ありません。

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ここはとある歓楽街。
目も眩むようなネオンより、ひときわ輝く一人の男がタクシーに駆け寄り、傘を差し出す。
彼こそがホスト界の生けるレジェンド、絶対王者、マサトシである。

 

マ「ようこそホストクラブ・ガルネリウスへ。足元お気をつけて」
客1「ありがとう、マサトシくん。年取ると足腰弱ってやぁね。ごめんなさいね、いつもこんなおばあちゃんばっかり来て」
マ「いいえ。いつもお綺麗ですよ」
客1「ホントに貴方は優しいわね。息子にしたいぐらい、いえ、孫かしらね。フフフ」


客2「ふぅ。一次会ですっかり酔っちゃったわ。今日はね、会社の後輩、連れてきちゃったの。社会勉強にと思って!
ほら、ユウキちゃん入って!ここはホストクラブといってもお茶とお茶菓子しか出ないから!」
ユ「先輩・・やっぱり私・・あの・・帰りま・・」
マ「いらっしゃいませ」

稲妻に打たれたように見つめあうマサトシとユウキ。

決して答えを求めてはいけない切ない恋が始まるとは、この時まだ2人は知らなかった。

雨脚が激しくなっていた。

 

互いに惹かれあいながらも迸る想いを言い出せないまま時は流れていた。

マ「ようこそホストクラブ・ガルネリウスへ。久しぶりですね」
ユ「こ、こんばんは」
マ「手のギプス・・どうされました?!」

思わず手を掴むマサトシ

ユ「あっ・・」
マ「すみません・・!痛いですか?大丈夫ですか?」
ユ「はい、びっくりしただけです・・ちょっと転んじゃって・・」

愛おしくユウキを見つめるマサトシ。

マ「フフッ。意外とおっちょこちょいなんだな」
ユ「もう、からかわないで・・!あ、あの今日はこれだけ渡しに・・」
マ「これは・・ネックレス・・僕に?」
ユ「はい・・気に入ってもらえるかどうか・・」
マ「ありがとうございます。素敵だな・・ほかのアクセサリーも見てみたいな。良かったらお店教えてくれますか」

数週間後、マサトシの部屋を訪れたユウキに同じネックレスが贈られた。

これがあれば離れていても繋がっているとそう信じて疑わない満月の夜だった。


お揃いのネックレスを着けて店の外でも会うようになったマサトシとユウキ。
しかし非情にも別れの時は近づいていた。

ユ「楽しかった。送ってくれてありがとう」
マ「それじゃ、おやすみ」
ユ「待って。部屋でお茶でも」
マ「・・今日はもう遅いから帰るよ」
ユ「・・どうして?どうしたの、マサトシ」
マ「彼を悲しませちゃいけない」
ユ「いつから知ってたの・・」

マ「君が初めて店に来た日から薬指のリングには気づいていた。許されないことだとも分かっていた。
・・でも、自分の気持ちを抑えられなかった・・」
ユ「ごめんなさい・・でも彼とはもう・・」
マ「・・帰るよ。君には幸せになってほしい」
ユ「どうして婚約なんかやめろって言ってくれないの?!そうしたら私・・!」
マ「・・」
ユ「・・何も言ってくれないのね・・分かった・・さよなら・・」

ドアを閉める音が固く響いた。

マ「さよならユウキ、ずっと愛してるよ」

マサトシの頬を涙が伝った。
あの日と同じ冷たい雨が降っていた。

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ブルーのテーマ 動画

またしてもセーラさんが曲を作って下さったので、リンクを貼らせて頂きます。

泣かした女は数知れず?な大人の曲です。

作詞:マサトシスキー 作曲:セーラ

「鋼鉄ソルジャー ブルーのテーマ」

※ 2018/3/20 歌詞修正が入ったのでリンクを貼り直しました、

youtu.be


youtu.be

Under the Force of MUNAGE 最終話

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ジェロの正体はガルネリウスを禁煙させるために派遣された刺客だったのだ!呆然とする5人の前に次々と悪の組織メンバーが襲いかかる!
赤「みんな!呆然とするヒマはない!戦うんだ!」
一同「おう!」
5人は眼前の敵に夢中で技をかけ、戦う。そんな中、とうとうブルーとジェロが対峙した。

ジ「歌をうたうにも釣りに行くにも、健康のためには禁煙した方がいい、それが君のためだ!」
青「俺は誰が何を言おうとも禁煙しない!」

ブルーは開襟シャツの胸元を開く!
青「ガルネリングファイヤー❗️」

眩い閃光!

ジ「う…!」
ジェロの目がくらみ、しゃがみ込んだ!
ジ「この大技をここで出すとは…流石だブルー。」
うずくまるジェロの元に駆けつけるレッド。
赤「お前にも夢があっただろうに、どうしてこんなことを…」
ジ「俺の夢は…ガルネリウスが日本武道館でライブをする事……そのためにも禁煙して健康的に音楽を続けて欲しかっ…た…」

ジェロの叫びはこだまして、遠く切なく響いてゆく。
霞みがかった景色をもう一度確かめたい。たとえこの身体朽ち果てようとも目指す場所へ…。

赤「初めからこの結末は決まっていたのか?お前と出会った時からこの別れは決まっていたのか?」
桃「こんなことになるなんて…!」
緑「ジェロさ〜ん!うわぁぁ〜ん!」
黒「(ジェロは、目が眩んでクラっとしただけで無事だけどね)」
青「あの技を何の照れもなく出せたなんて、俺もやるなぁ。」

赤「ジェロの夢は俺たちの夢なんだ…」

5人は裏切った男の夢をかなえることを誓った。「鋼鉄ソルジャー」として団結し、来るべき「武道館」を待ち焦がれながら最前線で戦いの日々を送る彼ら。

赤「武道館、やれるものならやりたいよ…」
緑「自分たちを信じて進むしかないよ」
桃「武道館、出たい出たい!」
青「俺は大昔に一回武道館の舞台にたったことあったけど…あの時は一緒にいたジャニーズが注目されて俺は注目されなかったからなぁ」
桃「ブルーは人気者でいいなぁ。僕もMUNAGE生やそうかなぁ」
黒「(MUNAGE関係ないと思うよ…)」

緑「ジェロさんも、武道館に行くこと、それを望んでいるんだ。」
赤「そうだ、俺たちは武道館に行くんだ!鋼鉄ソルジャー…」
一同「ガルネリウス❗️」

いま、この世界を変えるであろう、最後の戦いが始まる。ガルネリウスたちよ、立ち上がれ未来に向かって!
(終わり)

 

 

 

 

 


---あとがき---
大好きなアルバム UNDER THE FORCE OF COURAGE の物語をパロディにさせて頂きました🙇🏻 アルバムジャケの場面を、小野さん大技にしてみたかったという不純な動機で書いたものです。未知なる巨大な力を胸に秘めた小野さん💕
そして、物語の核となる裏切り者を誰にしようか迷ったのですが、禁煙を勧めるジェロさんと言う設定にさせていただきました。ジェロさんご自身、喫煙者非喫煙者どちらか知らないのですが…。ごめんなさい〜

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