鋼鉄ソルジャー ガルネリウス

某ヘヴィメタルバンドを戦隊ものにしてみました。実際の団体や人物に似ていても一切関係ないただのお遊びです。

ブラック・スプラッシュ! 前編

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ここは、某炭酸飲料メーカーの実験室。サラサラストレートの長い黒髪を一つに纏めた白衣の青年が実験をしている。
黒「(…ここで、成分Aと成分Bを、この割合で足すと……)」
青年の名はガルネリ・ブラック。彼は、ここで極秘プロジェクトに携わっている。
黒「(…完成した!飲んでみるか。)」
黒「!!」
何かが完成したらしい。ブラックの不敵な笑みがこぼれた。

課長「これは凄いよ!すぐに商品化に向けて動き出そう!くれぐれも配合は企業秘密で頼むよ。」
黒「(ふっ…。)」

ここで開発したのは、企業秘密のさわやか成分を配合したさわやかサイダー。
これを飲むとたちどころに周囲の人をさわやかの風に巻き込んでしまうほどの威力があるという。

さわやかサイダー商品化に向けて、動き出すブラック。その頃、ブラックの周囲で奇妙な出来事が起こり始める。

帰路につくブラック。後ろから人の気配がする。
黒「(…つけられてる?…まさかね)」
背後を振り向いても姿は見当たらないが、殺気に満ちあふれた気配だけが感じられる。明らかに何者かに命を狙われている。


ガルネリウスのツアーリハーサル後、各メンバーが一服しようとした時のこと、
黒「(飲みかけの三ツ矢……あったあった)」
ブラックは飲みかけの三ツ矢サイダーのペットボトルを手に取ると、
黒「ん??」
黒「(何か変な臭いが…)」
その様子に気づいたスーパーテックのジェロが叫ぶ。
ジ「ブラック!飲んではいけない!」
黒「?」
ジ「その三ツ矢、見せて。……これ、消毒液が混ぜてある!」
一同「な、なんだってー!」
赤「ブラック!大丈夫か⁉︎」
黒「う、ああ、何ともない。」
桃「何ともなくてよかったぁ」
青「異物混入とは、いつになくシリアスな展開だな。」
緑「ブラック、何者かに狙われてるの⁉︎」
黒「実は…」

ブラックはこれまでの経緯を静かに語った。世を忍ぶ仮の姿は、某炭酸飲料メーカーの極秘プロジェクト員である事、企業秘密のさわやか成分を開発し、恐らくそれ故に命の危険を感じている事を。

赤「そういう事は早く相談しなよ、俺らがブラックを守るよ」
緑「そうだよ、水くさいよ。俺たち仲間じゃないか」
桃「逃げるなら僕のうちにおいでよ、ご馳走いっぱいあるよ」
青「ご馳走食べ過ぎて2人でデブネリウスにならないようにね」
黒「(みんな…ありがとう…!)」
赤「当たり前やんか。俺たちは…鋼鉄ソルジャー…」
一同「ガルネリウス!」

とか言ってる途端、ブラックが姿を消した!一瞬の出来事だった。

赤「え…⁉︎ブラックどこ?」
桃「な、なにがあったの⁉︎」
青「俺たち守るよって言ったそばから、いなくなるとか、コントみたいじゃないか!」
緑「何か置き手紙がある」
赤「どれどれ?」

悪(手紙)「ファッファッファッ!ガルネリウス達よ。ブラックの命は我ら組織が預かった。返して欲しければ、禁煙するか、身代金3億円用意しろ。」

赤「なぬぃ!」
緑「待って、手紙に住所がご丁寧に書いてある。ここにブラックはきっといるよ!」
青「俺らの禁煙は3億円の価値があるのか…すごいな。禁煙しないけど。」
桃「住所書いてあったり、禁煙…とか、僕たちの敵対組織ってなんか間抜けっぽいなぁ」

ブラックの運命は…⁉︎ ガルネリウス達はブラックを助け出すことが出来るのだろうか⁉︎

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