鋼鉄ソルジャー ガルネリウス

某ヘヴィメタルバンドを戦隊ものにしてみました。実際の団体や人物に似ていても一切関係ないただのお遊びです。

Under the Force of MUNAGE 第3話

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明日をも見えぬ不安の中で、5人は旅を続ける。その途中、全席喫煙可能の喫茶店を見つけた。昭和の雰囲気漂うレトロな店である。

赤「あんな所にタバコ吸えそうな店発見」
緑「またホイホイかもしれないから疑ってかかったほうがいいよ」
青「あーもーめんどくさいから入ろうぜ」
一同「入ろう入ろう」

店に入って一服する5人。今回はガルネリホイホイではなかったようだ。一通り一服すると、喫茶店のマスターが話しかけて来た。

マスター「君たちは鋼鉄ソルジャーガルネリウスでは?」
赤「そうだけどどうして知ってるの?」
マスター「悪の組織と戦っているという話を聞いているよ。」

それが、その男との出会いだった。男の名はジェロ。白髪まじりでにこやかな男だ。そして、彼はガルネリウスたちに柔和な口ぶりで語りかける。

ジ「ピンク、悪の組織と戦う時は美旋律アタックを使用した方がいいよ。」
桃「ん?そうなの?やっぱり?」
ジ「悪の組織は美しい旋律に弱い事が分かっている。あと、ブラックは、さわやかをもっと前面に出した方がいい。」
黒「…(このさわやかさでもまだ足りないと言うのか)」
ジ「そして、グリーンよ、ツーバス攻撃はBPM が高いほど攻撃力が高いが自らの首を締めることにもなる。攻撃に最適なBPMを知っておく事だよ。」
緑「了解!」
ジ「レッドよ、君はピンクとペアを組んでのソロまわし攻撃、シヴァマロッソの腕を磨け。美旋律の応酬のパワーは絶大だ。」
赤「(やっぱり俺にはピンクが必要なんだ)」

ジェロは何故か戦隊としての彼らの能力を熟知しており、戦い方を指南してくれる。

赤「あの男、何者なんだろう…とても俺たちの事をよく知ってくれている」
青「俺のソロライブでは、物販コーナーですべての商品を着て登場してくれたよ…一体何者?」
黒「(うん、物販コーナーは面白かったね)」
緑「いつもニコニコしていて、一緒にいると幸せな気持ちになるよ」

それからというもの、ジェロは5人の傍らで常にアドバイスをくれたり、見守ってくれたり。
ツアー中、ある時はスーパーテック。またある時は機材車ジェロ号のドライバーとして大活躍。

5人は次第に彼に対して全面的な信頼を寄せるようになっていった。
ある晩は5人とジェロで語り合った。来るべき未来のために迷いなく戦い続けることを改めて誓った夜であった。

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